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癒しと破壊は水の如く…5

そして守るべきものを見定めよ















「戻られたようで何よりです。ヴィア・マレアに刻まれた歴史を学んで来たようですね。その中で貴女は何を感じましたか?」

「テンプラーと呼ばれた人達の悲しみを…そしてそれを力に変えて戦う強さを知りました。自らの信念を貫き通し、守るべきものの為には神さえも敵に回す覚悟が必要という事です」

ビビアナはにっこり微笑んだ。

「そうです。だからこそ多くの苦しみの中で同胞達を救ってきたテンプラーは、エルフにとっては憧れであり特別な存在です。貴女が学び取ったものは、これからもずっと貴女を導いてくれるでしょう。その気持ちは大切に自分の中に取っておいてください。どんなに迷ったとしても貴女がその心を忘れなければ必ず道標になるでしょう。」

「はい…」

しばし沈黙があった。
ソプデトはビビアナに言われた事をもう一度噛み締めた。
これから先、テンプラーとして生きるには楽しい事ばかりではなく、嫌になる事もあるかもしれない。
テンプラーはプリーストと異なり、後ろで守られながら味方を癒すだけではない。
必要とあらば他のディフェンダーやガーディアン達と戦わなければならない。
そして戦う相手が必ずしもモンスターだけとは限らないのだ。
しかし「俺はセイランにとって必要なら誰でも殺す」と言い切るナーガル程も強くはなれない。

「それではテンプラーの歴史は私があずかりましょう」

ビビアナの言葉にソプデトははっと我に返った。
どうやら思考の海にどっぷり浸かっていたらしい。
ソプデトは3冊を丁寧に重ねてビビアナに渡した。

「では、貴女には次の課題を与えます。テンプラーの歴史第2巻の内容は覚えていますか?」

「え…と、テンプラーが『テンプラー』としての地位を確立するまで、ですか…?」

「その通りです。大変よくできました。最初にテンプラーという地位を認めて下さったのは、現女王リマ・レゲノン陛下でした。治癒魔法の研究に徹するべきだと主張していたエルフが多数を占めていた中で、攻撃魔法を強化させて、マナをより幅広く操る強力なエルフを育成しようという考えが陛下にも通じたのです。それほど事態は深刻でした」

しばし沈黙が流れた。

「さあ、それでは我々テンプラーの中心で賢き貴方主であるリマ・レゲノン陛下の高貴な任務を果たすのが、貴女に与えられた次の使命です。でも今日はもう日が暮れてきていますので明日にしましょう。夜は昼より危険です。」

「はい。ですが、夜明けと共に出発しようと考えていますので、今日は内容を教えていただきたいです。」

「よい心掛けですね。それではお伝えします。本来、貴女に与えられるべき任務は、ヴェーナを侮るモンスターの一群を討伐することでした。しかし、現在はこの任務より優先しなければならない案件があります」

「…と言うと?」

「遥か昔、クラウトの支持勢力が謀叛を起こし、バラン島東部に隠れ住んだ話は知っていますか?」

「はい。それがダン族の始祖だと。その時、ヘルラックの予言が根拠だったとか。」

「えぇ、本当に貴女は博識ですね。ダン族の手にはロハン大陸の運命を記録した貴重な遺物、ヘルラックの預言書があります。同時に我々エルフにはデルピンの予言があります。それは代々レゲノン王家の王に引き継がれ、王の御身の中に保存されます。その時何があるかはご存知ですか?」

「そこまでは…」

「えぇ、そこまで知られていませんから。体内に保存されてきた予言はそれだけでとてつもない量のマナを消耗するのです。ですからマナの消耗を遮ってくれる遺物として予言と共に伝わってきたのがレゲノン王家の玉璽(ぎょくじ)です。予言の内容はこの玉璽の中に保管されているのですが、女王陛下はしばらくの間王宮の地下に玉璽を保管しておいたようなのですが、この玉璽が何者かに盗み出されてしまったのです。」

「そ…それは非常にまずい状態なのでは…?」

「そうです。玉璽は我らの手になければなりません。ですから貴女に探して頂きたいのです。レゲノン王家の玉璽の事を知っているのはブラザーラクリスだけです。ブラザーラクリスの居場所は…以前会っていると聞いたのでわかりますね。何とぞよろしくお願いします」

「はい!慎んでお受けします」

「もう遅い時間なので今日はもう休んでください。貴女のお兄様方も心配しておられましたよ」

窓から外を見ると黒いえんび服のスーツを着たデカン族の青年がごついパティマの火花という両端に穂先の着いた槍を抱えて壁にもたれていた。
よく見ると貧乏揺すりをしているように見える。
瞬間、青い杖が振り下ろされた。
デカンが沈んで頭を抱えている所に黄色のロハ神の僧服を着たダークエルフが何事か呟いてデカンを諌めているのが見えた。

「種族を越えて愛し合える事は幸せですね。みんなこうなれば平和になるでしょうに…」

ビビアナは羨ましそうに、少し淋しそうに笑った。
ソプデトは苦笑いを浮かべた。

「いつもあのノリだとうるさいですけどね…」

「それもまた幸せな事です。さぁ、安心させてあげなさい」

「はい!」

ソプデトはトテトテと外に出るとダークエルフとデカンの方へ走り寄った。


《続く》
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五さん…四あたり出してもいいですか…?


《END》
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