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それは遥か昔の…【17】

「そこで長い旅も終わったわけですね。」

「ああ。
だが一つの終わりは新しいスタートでもある。
お前ら、誰かから言われたことないのか?」

「あるよ」「あります」

「だろうな…」

ファルシャはふぅとため息をついた。













イグニス地域、首都モント。

ファルシャは現ダークエルフの国王、ジョルジュ・リオナンと対面していた。
全てをリオナンに話すと、リオナンは「そうか」と頷いて玉座から立ち上がってファルシャのところまで下りてきた。

「目を閉じよ。朕の国民、信頼されるメイジよ。汝は自分の目標に向かって忠実に修練を積み、汝を信頼する者を満足させ、様々な試験で優れた魔法能力を見せてくれた。断絶の儀式が何度も汝に強調したように、フロックスの影から抜け出しなさ、我々の誕生はフロックスから始まったが、彼の役割はそれで終わりになった。これからダークエルフが追求すべきものは自らの栄光とはんえいだけだ。闇の群れの中に歩き入り、君の目標を果たしなさい。」

リオナンの手のひらが光ったと思うと、ファルシャは意識をどこかに吸い込まれるような感覚に襲われた。




「またここか。」

「またあなたなの。」

彼女が立っていた。

「さっきはやってくれたわね。でも、忘れないでいてほしいの。あなたはこれからずっとあなた自身と戦うことになる。それから、私は色んな世界でのあなたの姿の一つなのよ。もし別の世界に行ったらこの姿になることもあってよ?私はあなたの眠っていた魔力だけど、たまたまこの姿を借りただけ。」

「そうか。お前は本当に俺だったわけだな。少し安心した。」

「フフッ。固い性格の割にはやわらかい心を持っているのね。そうそう、あなたにかけられた呪いだけど、あれは呪いでもなんでもなくてよ?確かにあなたはこれからずっと守りたいもののために力を求めて苦しむことになる。けれどそれは守りたい存在がいる者は誰でもそうなの。だからあれは呪いなんかじゃないわ、むしろ、預言といったところね。」

「フンッ!ある意味俺は祝福されたわけか。」

「そう捉えるのはあなたの自由だけれどね。そうね、そう前向きに考えられるあなたになら、あなたの中の力になってもいいわね。じゃ、もう会うことはないけれど、あなたに会えてよかったわ。あなたの魔力として存在することを私は誇りに思うわ。手を出して」

彼女は右手をファルシャの方に向けた。
ファルシャもそれにならって彼女の手に自分の手を合わせた。
途端に彼女はまぶしい光に変わり、ファルシャは思わず目を閉じた。




ファルシャは意識を取り戻した。

「目を覚ませ!もう汝をメイジと呼ぶ者はどこにもいない。これから汝はイグニスの中でも外でも、ロハン大陸の何処にでも我が群には歓迎される存在、的には果て無く恐ろしい存在であるウィザードになったことを国王の名で宣言するのだ。」

しばらく呆けた方に自分の右手を見つめていた。

「どうした、それが汝がここに来た目的ではないのか?さあ、汝の魔力の封印は解き放たれた。その後どうするかは汝しだい。行くのだ、汝の戦いをするために!」

「御意」

ファルシャは一礼すると王宮を後にした。
その日の天気は快晴だった。













「…というのが、ことの顛末だ。少しはお前らの興味を満たせたか?」

「少しじゃねーよ。ウィザードって知らねぇ世界だからさ、俺にとっては新鮮だったよ」

ナーガルは届いていた飲み物を一気に飲み干した。

「なんというか、エルフは人のために、守護のために、というのが徹底されているのに、ウィザードは自らの戦いのためにっていうのが、同じエルフと名を冠する者同士なのに、違うのだなと思いました。」

「あぁ、だが、力を求めて次のステップへと目指すのはどの種族も同じだ。確かに俺たちダークエルフは自分のための戦いかもしれん。だが、自分のための戦いが誰かを守らないわけじゃない。俺はそう考えてる。」

そこへ頼んだ料理が届いた。
ナーガルとソプデトはその料理を二人で取り分けて食べ始めた。
ファルシャは黙って紅茶をすする。

この何気ない幸せが続けばいい。
そのために俺は力を求めたのだから。
俺や最初に兄弟に迎え入れてくれたセイランが血を流してこの兄弟たちを守れるのなら、それで十分だ。
こいつらには神が仕組んだ滅亡とか、種族同士の争いなど気にせずに生きてほしい。

だが、同時のファルシャはこの兄弟たちが先から盟約を結んで家族として構成されている自分たちの役に立ちたいという願望があることも知っている。

せめて、この平和な時間が続けばいい。
そう…昔俺がウィザードになろうと決めた時に守りたかったものはこういうものだったのだ。

それは遥か昔の思い出。


〈終わり〉
_____
軽い気持ちで始めたのにつぶされそうな位重たかった…

やっと終わることができた…

この安堵感でいっぱいです^^:

最後まで読んでくださった方(いない気だけがしてるけど…)、ありがとうございました。

転職クエストのSSにつけられたセリフを書き写すだけの作業なのにどうしてこれほどの時間がかかってしまったのか…私にも理解しがたいです。

SS送ってくださった最愛の弟に感謝いたします。


2014.08.07 大瀧蛮



《END》
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