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それは遥か昔の…【15】

ポツーンと水が落ちる音でファルシャは目を覚ました。
あたりは誰もいない、暗闇だけが広がる空間だ。
自分の姿が見えるのは、どうやら自身が発する光のおかげらしいが、それ以外は何も見えない。
しかし、不思議と恐怖は湧いてこなかった。
それどころか、安堵すら感じるのはなぜだろうか。
それでも光がほしくなって左手に魔力の炎を灯す。
すると、遠くできらりと光る何かが見えた。
いつでも攻撃できるように杖を握りなおして光の見えた方に歩き出した。
どうやらそこには人がいるようだ。
黒い人影のような人物がそこに立っていた。

「誰だ…?」

その問い掛けに影はフっと笑った。
声をかけたことで存在を隠す意義を失ったのか、その影ははっきりと人の姿を成した。
青い瞳に銀色の長い髪は高い位置でツインテールとして結ばれている。
一見すると軍人にも見えそうな服装だが、小さな花が付いたカチューシャのようなティアラと紫色の袴がその印象を和らげているのと、右手には雪だるまのようなパペット人形と、左手には大きな雪の結晶のような派手な杖を持っていることが、彼女を魔法使いだということを表していた。

「お前は誰なんだ?」

「私はあなた。あなたは私」

「俺…だと?ふざけるな!」

「ふざけてなどいないわ。あなたが光なら私は闇。あなたが男なら私は女。」

彼女は歌うように言葉を紡ぐ。
ファルシャは何も言わず炎を魔力で増幅すると、影に向かって放った。
影がフっと笑い、右手を突き出した。

「永遠的暗闇(エターナルダークネス)」

途端に炎の塊が渦巻く闇に掻き消された。
ファルシャは驚いたように目を見開き、影は楽しそうに笑う。

「言ったはずよ?私はあなた、あなたは私。あなたの攻撃は私には効かないわ。もっとも、私があなたである以上、私はあなたを永遠の暗闇に突き落とし、あなたに成り代わることはできるのだけれど。ウフフ。さあ…始めましょうか」

ファルシャが再度炎を召喚すると影は闇を召喚した。
同時に彼女も左手に炎を召還した。

「灰になりなさい!」

「塵と化せ!」

二つの火の玉はぶつかり合って消滅した。

「ウフフ、腕試しはここまでよ?ここからは本気で行かせてもらうわね。」

「何?!」

「ほんの少し熱いだけよ?お~っほほほほ」

グルンと杖を1回転させるとファルシャの方に向け、杖の先から炎を噴射した。
とっさにシールドを張って耐えると、範囲攻撃をあてるためにローリングすると彼女のほうに走り寄った。
当然彼女はそれを予想していたのか、ニッと笑うと杖を振り上げて力強く地面を突いた。

「燃えよ!ファイアウォール!」

途端に足元から火柱が立ち上り、ファルシャを宙に舞いあげた。

「フフッ残念だわ~。私はあなたなのに、あなたはこの程度なんて」

「クッ」

「力を求めたのではなかったのかしら?それなのにあなたは自分自身にも負けるのね。我ながら不甲斐無い!そんなことでは誰も守れなくてよ?」

彼女は見下すような、それでいて憐れむような目で倒れているファルシャを見た。

「あなたはあなた自身である私にすら勝てない。あなたはこれ以上は強くなれない。おわかり?」

「クソッ」

ファルシャはこぶしを地面にたたきつけた。

「さあ、もう終わりにしましょう?その体、私によこしなさい?」

彼女はパペットをしまうと左手に闇を召還し始めた。

このままでは俺は闇に飲まれて俺ではなくなってしまう。しかし今の俺には自分に勝てる術がない…!どうする?!

「ふふふ、安心して?自分の魔力に飲み込まれたダークエルフはあなただけじゃないのよ?それでも神はあなたを助けない。非情なことね。さあ、もう終わりにしましょう。」

集まった闇が一段と大きくなる。
しかしファルシャは思いついたかのようにフッと笑みを浮かべ、立ち上がった。
そして自身もあらんかぎりの魔力を集めて炎を生み出す。
さっきの古代神官との戦いの中で魔力は尽きたように思っていたが、そうではなかったようだ。
まだ、自分の知らない力が残っている。
彼女と同じくらい炎を生み出すとおもむろに手のひらを自分のほうに向けた。
これにはさすがの彼女も焦ったようだ。

「やめなさい!!!そんなことをしたらあなたは本当に自分の魔力で焼き尽くされてしまう!!自分の身が惜しくないの?!?!?!?!」

「フンッ、この程度で焼き尽くされるなら元より俺にウィザードになる資格なんぞない!俺はあんたを倒せない…だが、あんたは俺だ。ならば俺自身を破壊するしかあるまい。」

「やめて…!やめなさい!」

ファルシャは彼女のほうを見てニヤリと笑うと、ためらいもなくすべての魔力を自分自身にぶつけた。
彼女は悲鳴を上げながら消え去り、ファルシャは自身が焼かれるような、それでいて何かから解放されるような感覚を味わった。
赤い炎の渦から次第に白い光へと変わり、ファルシャは思わず目を閉じた。


〈続く〉
_____
そこで完結しようよ大瀧蛮よ…と思わずにはいられない

だ…だって…このまま終結まで書いたらものすごく長くなるじゃない!><

ただでさえ文字ブログな上の見づらい読みづらい創作で見てる人もないのにこれ以上見づらくする義理なんてないじゃない(´・ω・`)

ひとまず@1回か2回くらいで終結+あとがき

なげぇ(´・ω・`)
軽い気持ちで始めた割に重たいわ…



《END》
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大瀧蛮

Author:大瀧蛮
 
 
新生R.O.H.A.N.(装備ゴミの復帰勢)
住所:連合サーバー ロネリアorエルス

キャラ名:ファルシャ
レベル:104
種族:ダークエルフ
職業:精神ウィザード
ギルド:

ソプデト(バフキャラ)
レベル:77
種族:エルフ
職業:精神テンプラー→プリースト(2017.01.17~)
ギルド:InfinityEdge

清藍(気まぐれ)
レベル:87
種族:デカン
職業:ドラゴンセージ
ギルド:InfinityEdge



DragonNest(休止中)
ジェレイントサーバー 10ch

レイ・シャルナス
レベル:93
職業:グラディエーター
ギルド:下手ですが何か(ギルマス)

ファルシャ(放置)
レベル:70
職業:ハイブリッド寄り火型セレアナ
ギルド:下手ですが何か

闘技場で遊ぶキャラ(名前は伏せます)
レベル:70
職業:グラディエーター(ぇ
ギルド:下手ですが何か

月野さんの子
Lv:90
職業:ムーンロード
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こんな感じでゆる~く気ままに活動しています^^

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