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それは遥か昔の…【8】

「‘ウィザード’に‘天才’って意味があんのは知ってたけど、ファルはまさに天才ってわけだな!」

「それは違うぞナーガル。俺は魔力を凝縮して放つことが昔からできなかった。だが代わりに拡散して放つ術を模索していた。ダークエルフはそういう魔力の使い方もできると知ってたからな。あれはその場の思い付きなどではない。」

「それが天才だっつってんだよ…」

ナーガルはわずかに頬を膨らませてそっぽ向いた。













イグニス地域、首都モント。
エミリタに持ってきたコインを差し出すと、エミリタはしばらく眺め回していた。

「懐かしい…。モンスターの血と肉で汚れてゴールドコインを持ってきた時、生まれて初めて父王がワタクシに微笑んでくれたの。これをこの本に置くと…」

エミリタがファルシャの持って来た本の上にコインを置いた。
するとコインが光り、『魔法原論―ウィザードの広域魔法―』が別の本に変わった。
そこには『魔法原論―ウィザードの潜在力―』と書かれていた。

「あの時も今のようにワタクシが次に勉強すべき本に変わった。」

「なるほど。だから俺をあそこに行かせたわけだ…。」

「そうよ。でもね、ワタクシが貴方をあそこへ行かせたのはそれだけじゃない。勿論コインが必要だったこともあるわ。でも一番大事なことはね…」

エミリタはダークエルフ特有の左右で違う瞳でファルシャを見つめた。
それは何かを探ろうとしているようでファルシャは妙な居心地の悪さを感じた。

「貴方の運命は一匹のモンスターを狩るウォーロックの道とは違うことを教えてあげたかったからなの。」

ファルシャははっとしたように目を見開いた。
自分が切り抜けるために使った魔法はまさに一度に数多の敵を相手にするための魔法ではなかっただろうか。
無我夢中で使ったが、それは自分がウィザードの素質を少しでも持っているということなのかもしれない。

「結局ね、信じられるのは自分自身だけ…。自分を信じ、敵の中に飛び込み、勝利をその手に握る。それがウィザードの真の姿よ。」

「俺自身を信じる心…か…」

「そう。さあ、少し時間を取りましょう。貴方はまずこの本をじっくり読むこと。読み終わったらまたワタクシの所へ来てちょうだい。」

そう言ってエミリタは本をパラパラとめくって素早く目を通すとファルシャに突き付けた。



モーリセン地域、首都カイノン。
ギルドCoCaTieLの本拠地になっているこの街は暖かい日差しと豊かな緑が美しい。
そしてカイノンはいい意味でも悪い意味でも結構賑やかだ。
そんな街でファルシャはギルド倉庫の見張りも兼ねてギルド倉庫内で読書にふけっていた。

「最近挙動がおかしいと思ったら…そういうわけでしたのね?」

「…!」

ご機嫌いかが?という挨拶と共に緑の髪を結い上げて襟足だけ垂らせたエルフがニッコリ笑った。

「サフィエ…。おい!」

ひょいとファルシャが読み耽っていた本を取り上げた。

「あら。ウィザードになるんですのね。それでここ最近のノリの悪さが理解できましたわ。試験が優先されますものね。」

サフィエが眩しいまでの綺麗な笑みを浮かべた。
こういう時はたいてい嫌みであることを長くもなく短くもない付き合いの中からファルシャは学んでいる。
つまり、「なんで黙ってたんだコノヤロウw」というわけだ。
サフィエはファルシャにとっては姉的な存在である。
ファルシャ達の“兄弟”とされる存在はあらゆる種族が入り交じって構成されている。
一度種族間の対立意識はないのか、とセイランとエレオンに問い掛けたことがあるが、「それは上層部だけで末端の冒険者まで徹底する必要はないでしょ」と切り返された。

「なになに?

『一部の学者は大陸北部のダルベガワン地域にできた火炎の心臓部からイグニスにある魔法の力を持つ溶岩の気運を発見した。
そして彼らはそれが創造神がこの大陸に下した恵まれた火種の一部だと主張している。
創造神からの恵まれた火種がダークエルフに変貌する際、ほとんどの炎はイグニスから燃え上がったが、その神聖なる炎の一部が風に飛ばされ、遠くまで広がることになったと彼らは主張する。』

ダークエルフの成り立ちに関する神話かしら?炎がダークエルフに変貌…使う魔法を考えれば納得できるわね。」

「返せ。俺の本だ。」

「うふふ。そう怒らないでほしいわ。ダークエルフには興味があるんですの。」

そう言いながらサフィエは本をパラパラとめくった。
ファルシャも無理に止めさせようとはしない辺り、この姉に弱いのか、はたまた弱みを握られているかするのだろう。

「ねえ、ファルシャ。貴方、この世界の血とマナの流れは知ってるわよね?」

「あぁ、それがどうした?」

「マナは一番は精神によって決まり、次点は魔法に対する知識。マナは無意識下で防御行うがために精神を鍛えマナの流れを大きくする者は魔法に対するある程度の無効化ができる。さらにマナをシールドと化する事で、ダメージを削ることもできるわね。また魔法に対する知識を持ってある程度の力の相殺や魔法による障壁を作ってダメージを無効化したり削ることもできる。ねえ、これがどういうことかわかる?」

「エルフの理論だろう?俺に関係あるのか?」

「あら、攻撃魔法が中心だからって、防御魔法が全く使えない、なんてことはないんじゃなくて?まして、一説によればダークエルフは元々エルフなんだから。」

サフィエは楽しそうにクスクス笑った。
ファルシャは一瞬左目を細めたが、サフィエは気付かなかったようだ。
勿論、サフィエは気付いた所でからかうようなマネはしない。
そこは一家の長であり、現CoCaTieLのマスターセイランとは大違いだ。

「確かに防御魔法と攻撃魔法は両立しない部分がないとは言わないわ。でも最初からできないって決め付けるのも良くないと思うのよね。やってみなきゃ、わからないわよ?為せば成る。為さねば成らぬ何事も…。うふふ、喋り過ぎたわね。お節介なお姉様の戯言ですわ。では本はお返ししますわね。倉庫番頑張ってくださいな☆」

そう言い残すとサフィエは軽やかに出て行った。

「魔法の使い方…か…。」

サフィエの言葉はファルシャに妙な引っ掛かりを残した。


〈続く〉
_____
前回のアップからだいぶ時間経ってますが、どうなってるんですか大瀧蛮さん♪

そして無駄話に2594文字…
無駄話にここまで字数を使える辺りがさすが蛮さん…

…というか色んなマンガアニメに影響されてると思うんだわ…

マナの防御云々の話はウォロの方でも使った気がするなぁ…
確かサーペンタープリーストを倒す云々の回だったはず。

いつ最終回なんだろうこれ…

まぁ、もう忘れられてる気がするからマイペースでいいよね?!

…てことで


【次回予告】

次回で行きたい所まで行けるかどうか不明だからやめとく!


《END》
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大瀧蛮

Author:大瀧蛮
 
 
新生R.O.H.A.N.(装備ゴミの復帰勢)
住所:連合サーバー ロネリアorエルス

キャラ名:ファルシャ
レベル:104
種族:ダークエルフ
職業:精神ウィザード
ギルド:

ソプデト(バフキャラ)
レベル:77
種族:エルフ
職業:精神テンプラー→プリースト(2017.01.17~)
ギルド:InfinityEdge

清藍(気まぐれ)
レベル:87
種族:デカン
職業:ドラゴンセージ
ギルド:InfinityEdge



DragonNest(休止中)
ジェレイントサーバー 10ch

レイ・シャルナス
レベル:93
職業:グラディエーター
ギルド:下手ですが何か(ギルマス)

ファルシャ(放置)
レベル:70
職業:ハイブリッド寄り火型セレアナ
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闘技場で遊ぶキャラ(名前は伏せます)
レベル:70
職業:グラディエーター(ぇ
ギルド:下手ですが何か

月野さんの子
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こんな感じでゆる~く気ままに活動しています^^

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