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それは遥か昔の…【6】

「それでさ、本は見つかったのか?」

「ああ、本棚の比較的わかりやすい位置に置かれていた。
ま、埃を被って多少タイトルはわかりにくかったがな。
魔物も1匹燃やしてやれば後は怯えて近付いて来なかったからかなり楽だった。」

「魔物に合掌…」

どうやらナーガルが憐れむ部分は必死で本棚を探したファルシャではなく、燃やされた魔物のようだ。













イグニス地域、首都モント。
探し出した本をエミリタに差し出すと「少しはやる気があるようね」と短い言葉の後、エミリタはしばらく懐かしむように本をパラパラとめくった。

「あぁ、久しぶりだわ、この本。確かにヴイエルンが送った初級の教材とは断然違うわね…」

ファルシャは黙ってその様子を見ていたが、まちきれずに思わずエミリタに声をかけた。

「俺も読んでみたいのだが…」

エミリタは黙ってあるページを開いてファルシャに本を差し出した。
そこには以下のような内容が印されていた。

『ウィザードが使う魔法は、使おうとする地域全体に同じく影響する。
範囲内にモンスターが一匹しかいなくて魔法力がより強くなったりすることはない。
〈中略〉
ウィザードの広域魔法は必ず攻撃魔法に限らない。
仲間が攻撃されている場合、それを防御できるグループモータルイミュン、魔法を使い仲間がいる場合、魔法の再使用時間を時間限定で無くすことができるキリングタイムといったスキルがその例である。』

「なんだ…これは…」

「そこが一番大事なのよ。簡単にはマスターできないだろうけど、マスターできればワタクシに土下座して感謝の言葉を言いたくなると思うから。良い先生にであったことにも感謝して欲しいわ、オホホホ。」

エミリタは得意げに高笑いをした。
ファルシャは黙ってその様子を見ているだけだ。
実際、エミリタが要求した本は謎めいているが、心構えなどよりずっと大切な内容が詰まっているように思える。
それはきっとこれから会得しなければならないものなのだろう。
それも、頭で考えるのではなく、体で。
瞬間、エミリタは笑うことを止め、すっと真顔になった。

「では、本も揃ったし、次に進んでみようかしら。この本は古い本だから今とは少し異なる部分もあるし、あまり役に立つような内容がないけど、一度目を通しておきなさい。でも、この本を読むだけで全てを理解することは大変なことだと思うし、時間の無駄だと思う。」

「だが、理屈を知らなければ魔力の操りようがない。だからあんたはこの本を持ってこさせた。」

ファルシャの言葉にエミリタは面白そうに唇の端を上げた。

「そう。だからこの本が教えようとすることを自ら体験できる所を教えてあげるから、行ってらっしゃい。まず、エイブラリからイグニスに移されるポータルを探しなさい。そこから少し南の方に行けば、知識に飢えた者達が一杯いるところがあるわ。」

「わかった。そいつらを全部倒せばいいのか?」

エミリタはやれやれとばかりにため息をついた。

「若い者はせっかちね。人の話は最後までききなさい。ワタクシが王宮で暮らした幼い頃、父王が出した宿題の中で一番嫌だったのは、一人でモンスターの群れの中に入り込み、ある物を探し出すまで出て来てはいけないことだったの。」

「ある物?」

「そう。今回貴方に探してきてもらう物よ。とにかく、目を隠されてオルピンの手を握って付いて行くと、ある瞬間からオルピンが手を離していなくなり、目が覚めると周りに吐きそうになるほど醜いモンスターだけがウロウロしていたの。」

エミリタが一瞬身震いをした。
どうやら思い出したくない記憶らしいが、忘れたくても忘れられないらしい。

「そこをどう抜け出したかは覚えていない。ただ、死ぬつもりでモンスターを倒し、父王が隠しておいた物を探し出し、残りの力を尽くしてモントまで走ったの。」

「今度は俺が探してくるってことだな?」

「そう。貴方が探してくるものは炎が描かれたゴールコイン。それを探してワタクシに持って来なさい。探し出すまでは戻って来る考えはしない方がいい。」

どうやらそれまでは教えるものもないし教えるつもりもないらしい。
しかしファルシャも薄々これが自分にとって大きな試練だと感じていた。
「試験に無駄なものは何一つないよ」というセイランの言葉が頭の隅に残っていたからだ。
そして「やる気がないなら諦めろ」というエミリタの態度にも、クールな仮面に覆われたファルシャの闘争心に火をつけた。
無言で立ち上がり、エミリタのもとを後にする。

「何があろうと俺は引かない…」

その呟きはモントの喧騒に掻き消された。


〈続く〉
_____
やっぱりグダってしまったなぁ…

ウィザード転職はヤマが個人的に3つくらいかなと思っています。
その一つ目をどう描くかで、数少ない読者がなくなってしまうかも…とかf^_^;
まぁ、激しく厨二病な回になることだけは間違いないな。
個人的には厨二病な展開は大好きですけどねf^_^;

さて…次回どうするか、ですね(>_<)
ネタは出来上がってるんですが、どっちを取るか…
2つ考えてますが、どっちを優先すべきか…う~ん

【次回予告】(字数の無駄遣い)

エミリタの試験をクリアすべくファルシャは荒れた廃墟に向かった。
そこに待ち受けていたモノとは…?!

「チッ!こう数が多くては対処しきれん…!」

窮地を脱するべくファルシャが考えた方法とは?!

「そうか…!わかったぞ!」

次回、「それは遥か昔の…」第7話。
お楽しみに!


いや、楽しみにしなくていいです(>_<)


以下私信
Kちゃん
やっとこさカウンター設置したよ


《END》
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羊さんカウンターがついてる~♪
これでいかに見に来てるかがわかっちゃうのだ^^
わたしは1日1回は覘いてるたりするので1回は確定!!

羊さんカウンターなのは初期設定だからというのは内緒ですf^_^;

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