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癒しと破壊は水の如く…16

時は来た。目を覚ませ。















再びマジックバリアを張り直すと襲い掛かって来るカイルダルをエンシェントセプターで力の限り殴りつけた。
ピシリと音がして胴の部分にわずかにヒビが入った。
しかし同時にカイルダルが斧を振り下ろしてマジックバリアに当たる衝撃も感じた。

「これなら行けるわ…!」

ソプデトは鈍器を握り直してひたすらエンシェントセプターでカイルダルを殴り続けた。
カイルダルも負けじと巨大な両手斧を振り回して壮絶な殴り合いが展開される。
しかし、元々体力より精神鍛練を重視するエルフがそう長くもつわけもなく、しばらくすると段々ソプデトの息が上がってきた。
一方のカイルダルも極度に魔法防御が強化された分物理的攻撃に脆くなったカイルダルはあちこちがボロボロとはがれ落ち始め、急に胴の左半分に大きなヒビが走って崩れた。
すると中に金色の光をした塊が浮かんでいた。
ソプデトはなぜかわからないがそれを破壊しなくては、と感じた。
その時、鈍器が青白く光り始め、ソプデトは指先から温かいものが流れ混んで来るのを感じた。
そして持てる全ての力を注ぎ込んで金色の塊に叩き付けた。
一瞬何事もなかったような静けさが辺りを包んだが、次の瞬間、ソプデトの体が光の渦に飲み込まれた。




エルフよ…


 私を呼ぶのは誰…?


ソプデトはゆっくり目を開けた。
何もない白い空間に一人漂っていた。
遠くに小さな金色の星が見えた。
なぜだかとても心惹かれ、ソプデトはそちらに行こうとした。

エルフよ

汝、悲しみを知れ。

されど悲嘆にくれるなかれ。
悲しみを力に変え、立ち上がるべし。


 誰なの…?


しかるるに、汝、滅びの道を変える一つの柱とならん。

その誓いを忘れるなかれ。

そして守るべきものを見定めよ。

さすれば彼方への導きがあろう。

その道を行き、捜すがいい。

守るべきもの、倒すべき相手。

それは時として苦痛をもたらす。


 貴方は遠い遠い星…。彼方に見える金の星…


その痛み、苦しみを越えた時

そこに見るものは希望か絶望か

その答えは目に見える事はなく、常に心の中にのみ仕舞われている。


 わかっているわ…。みんなに言われたもの…


やがてそれは己が信念に変わり、汝を支えるだろう。

信念を手に戦えばやがて道は開け、更なる道が見えてこよう。

その先から戦いがやってくる。
それは他ならぬ己自身の内より湧き出でたる恐怖という名の敵。
戦え。
勝利せよ。


 それは敵との戦いよりもつらい…


時はきた。目を覚ませ!


彼方の金色の光が急に爆発したかのように大きくなり、ソプデトを包み込んだ。
目もくらむような光にソプデトはきつく目を閉じた。
その瞬間、強い力で誰かの腕の中に引き寄せられる感覚がした。




ユラユラと世界が揺れている。
わけがわからず辺りを見回すとデカン族が乗るゴンというドラゴンのような生き物に乗せられているようだった。

「起きた?」

ソプデトはセイランに後ろから抱かれて雪鱗のゴンに乗せられていた。
(セイランはゆっきーと呼んでいる)
通りで世界がユラユラ揺れるわけだ。

「なんで私、こんな状態で運ばれてるの?」

「ソプがなかなか起きなかったから。あんまり動かないからあの世に連れてかれたかと思ったよ。でも疲れて寝てるだけだってわかったから担いで出てきたんだ」

「そうだったんだ…。て、ことは…あの場にいたの?!」

いきり立つソプデトにセイランはおかしそうにクスクス笑うと、ボロボロになったエンシェントセプターを渡した。

「あそこに鎧があった証拠は何一つなかったからこいつを持ってきた。証明が必要でしょ?」

ソプデトは黙って受け取るとボロボロになった鈍器を抱きしめた。

「ヤらしいことをしていないだろうな?」

いつの間にかファルシャがガストと呼ばれるダークエルフだけが飼い馴らして馬として乗れる巨大なクモのような生き物で横に並んだ。

「あはは!ファルシャは私のこと信用してないね~。さ、このまま一気にヴェーナまで飛ばすよ!!どう!!」

そのままソプデトは降ろされる事なくヴェーナの魔法アカデミーまで送り届けられた。




アカデミー総長ビビアナ・ナディブはソプデトの姿を見ると嬉しそうに微笑んだ。

「おかえりなさい!」

そしてソプデトが事情を話し、ボロボロになったエンシェントセプターを差し出すと感極まったように手で口元を押さえた。

「難しい任務を無事に遂行して来たことを祝福しましょう。裏切りの島のエルフの魔術師ペイラは、最初は善良な意志を持ってその研究を始めましたが、結局悲惨な終末を迎えることになってしまいました」

「その罪をあがなうために私に…?」

「そうですね…。けれど貴女のした事は同胞ペイラの贖罪のみならず、自分の任務を果たせなかったテンプラー達の遺志を継ぎ、それを果たし終えたという重大な意味も持っています。」

重苦しい沈黙が流れた。
その沈黙をソプデトが破った。

「ナディブ様、私がこの任務を頂いた時、ナディブ様はこれが最後の関門だとおっしゃいました。でしたら私はもうテンプラーなのですか?」

「そうですね。貴女は今、テンプラーたる資格を全て持ち揃えています。これからは身と心の調和と発展を通じてエルフの神聖な守護者として新たな道を歩み始めるのです。それでは、これから貴女に約束されたテンプラーの力を授けましょう。死への恐怖をなくすインカネーション。賢さを増加させるブレインブロー。強い精神力を掻き立てるメンタルブロー。有害なものを反射するリフレクション。強力な魔法のマレアハンマー。貴女の攻撃で他人を治癒するユーフォリア…ヴィア・マレアに正義を誓い、これを通じて万人を闇から保護する守護者テンプラーの道が貴女を待っています。立って目を閉じなさい」

ソプデトは言われるままに椅子から立ち上がると目を閉じた。
ビビアナは顔の前で指を2本立ててゆっくりと呪文を唱えた。
ソプデトの足元に白く輝く魔法陣が現れ、そこから魔力の風が吹き上がり、渦を巻いてソプデトの体に集まった。
やがて自分の中で何かが目覚めるのを感じた。
それは、今は小さくともやがては大きなものに変わる予感のする何かだ。

「目を開けなさい」

ゆっくり目を開けるとソプデトの体はフワリと地面に着地した。

「ヴィア・マレアの女王リマ・レゲノン陛下の権威を借り、私、魔法アカデミーの総長であるビビアナ・ナディブは、貴女を倒れることの無い正義の象徴、テンプラーに新たに任命します。貴女の知恵と慈悲がヴィア・マレアの永遠の灯となり、貴女の勇敢さがロハン大陸の終端まで響き渡るように。」

ソプデトの瞳からポロリと一粒涙が落ちた。
気付いた時には次から次へと涙が溢れ、その場に泣き伏した。
ビビアナは優しい目つきでその様子を見ていた。

終わりはいつも始まり。
彼女はこれからテンプラーとしての長い道のりを歩いて行く事になる。


《終わり》
Next後書き
_____
やっと終わりました。
蛇足で後書き的なものを次の記事に載せたいと思います。
言い訳はそちらでします。


《END》
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genre : オンラインゲーム

おおお!

・・・・終劇・・・w

エンディングロールまで
しばし、ご観覧・・・
(ぽぷこん、むしゃむしゃ・・w)

後半出番無かtt(

お疲れ様ーw
お手伝い以上にテンの転職知らなかったから、
こういう背景だったのか・・・とか思いながら読んでましたー

さて次はどの職?w


次中で会えるのはいつだろう。。。
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大瀧蛮

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種族:ダークエルフ
職業:精神ウィザード
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こんな感じでゆる~く気ままに活動しています^^

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